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夏季に比べ、冬季の方が様々なウイルスの発生が多いとされています。インフルエンザやコロナ対策は色々な施設様をみても、しっかりと対策されている印象ですが、ノロウイルス対策はいかがでしょうか。
今回はノロウイルス対策について焦点を当ててみたいと思います。
ノロウイルスの特徴
・「感染性胃腸炎」の一つで、多くは軽症(おう吐、下痢、腹痛)ですが、お年寄りなどでは重症化したり、吐ぶつを誤って気道に詰まらせてしまう危険性があります。
・11月から1月に多い傾向にあります。
・ワクチンがなく、治療は輸液などの対症療法に限られます。
・下痢等の症状がなくなっても、通常では1週間程度長いときには1ヶ月程度ウイルスの排泄が続くことがあります。
さて、この様な特徴があるノロウイルスはどの様に対策したら良いのでしょうか?
コロナ・インフルエンザ対策とは異なり、消毒用エタノールでは失活化しません。次亜塩素酸ナトリウムか加熱が必要になります。
患者の吐ぶつや便を処理するときには、使い捨てのガウン、マスクと手袋を着用し汚物中のウイルスが飛び散らないように、ペーパータオル等で静かに拭き取ります。拭き取った後は、次亜塩素酸ナトリウムで浸すように床を拭き取り、その後水拭きをして下さい。
では、手洗いはどうでしょうか?
石鹸には、ノロウイルスを直接失活させるわけではありませんが、落とす事が出来ます。30秒間もみ洗いと15秒間の流水でのすすぎを2回繰り返していただければほぼウイルスは残存しません。
コロナ・インフルエンザ・ノロに共通して手洗いは重要なので、これからの時期は手洗いに関して再度見直してみましょう。
こちらの写真は、2024.10.14大雪山の写真です。
在宅推進部Mからの投稿